ただのセクハラ男じゃなかった!

家族全員に今月こそ、今月こそ地獄巡り?と期待を持たせながらも、当主様はマイペース。

うーんと、今月はあっち、来月はそっち!と地獄以外のダンジョンを選び、次々と未解放の神様を助けに行く指示を出します。
あんなに大急ぎで「髪」を倒したくせに!もー、何考えてるんですか、当主様っ!



まず解放したのは「赤猫お夏」様。助けたら怒られてしまったよ。放火は犯罪です!



次の月は「九尾吊りお紺」さん。可愛いなあ。こんな母ちゃんいいよね

その隙間を縫うように、交神の時期も巡ってきます。
次はイツ花の尻が好きだったり美女バージョンの雫サマの追っかけだったりと、なにかとセクハラっぽい言動の充。


うん。・・・分かってる

セクハラ男のもとに、お嫁に来てもいいですよと言ってくれたのはひっそりした美人さんの「鏡国天 有寿」様。
あぁ、勿体ない。セクハラされたらすぐ訴えてね・・・って子供作るのか(笑)


◆口癖が父とそっくり。でも心の素質から見るに、イイ子そうです。良かったよ。

しかしさすがに、家族がそろそろ騒ぎ出すよね。
「当主様!いい加減にしてください!どうして地獄へ行くのをためらうんですか!もしや怖気づいたのですか!?」てな感じで。

・・・詰め寄られた雫サマ、いつものニコニコ顔ではなく真面目な顔で静かに家族を奥の部屋にいざないます。

そこには、床に臥せた弓使いの向日葵さんがいました。
実は春の選考会後グッと健康度が落ちた彼女、もう討伐隊に参加することができない程に弱っておりました。
過酷な地獄巡りを予定していた直前で新人と交代する事態となったため、当主様は比較的安全な他のダンジョンに向かわせて、新人を鍛えていたようです。

・・・そしてその日、向日葵さんは親友だった当主様に見守られながら、静かに眠りにつきました。


◆毒舌で当主様のお目付け役を果たしていた彼女。こんなに優しい遺言を残すなんて

彼女の死後、イツ花から氏神の打診が入りました。
おや、向日葵さんの能力値はそんなに高かったっけ?と、能力値を確認したら案の定そんなに強い神様じゃないみたい。
でも、妄想内でドラマティックに亡くなったので「はい」を選択しましたよ。我が鰯田家は、能力値よりも妄想が優先なの!


◆毒舌な「菩薩」様という不思議!

親友を亡くしても当主様はみんなの前では泣きません。なにしろ将来、一族の伝説になるほどに強い方。
向日葵さんを看取った次の日には、いつものプニプニ笑顔で皆の前に現れました。「向日葵ちゃんも見送れたし・・・んじゃ、地獄覗いてみるぅ?」

いよいよ、鰯田家の地獄巡りが始まるよ!

京のすぐそばに現れた例の魔法陣に向かう一行。
そこに足を踏み入れると、一瞬で辺りは見た事のない洞窟の中。うわぁ、到着!ここが地獄ですか!えーと・・・割と普通の洞窟ですね!

ちょいとばかり気が抜けながらも一行が奥へと進むと、洞窟の先には大きな川が流れております。
そして足元には積み上げた石があちこちに・・・おぉ、さすが地獄。ここが有名な「賽の河原」というやつか!

そこら辺をウロウロしている鬼達と軽く戦ってみますが、うん、大丈夫。歯が立たない!というほど強くはないみたい。
これなら奥へ進んでも良さそう。

・・・と、河原に桟橋が見えてきましたよ。


◆早速、脱衣婆にカツアゲされる。地獄はおっそろしい所ですね

「命か宝物およこし」って言うのでとりあえず手持ちの神仙水など渡してみますと、喜んで婆ちゃんは船に乗せてくれました。
神仙水でこんなに喜んでくれて・・・婆ちゃんは欲が有るんだか無いんだか分かんないなー。


◆船に乗ってどんぶらこ

「氷針地獄」と「血の池地獄」が選べるそうなので、どっちも嫌だけど(笑)まずは「氷針地獄」へ落ちてみます。

そうしたら・・・イタタタ、敵の攻撃がやっぱりちょっと痛い!
さすが地獄の一丁目、やっぱり他のダンジョンのザコとはちょっと格が違うなぁ。珍しい武器や防具も沢山出るみたいだし、ちょっとじっくり腰を据えて行きますか。

暫くチクチクとザコを相手にして京に帰還すると、地獄の気にあてられたのか、先日息子を授かったばかりの充が倒れてしまいました。
享年1歳7カ月の短い命。長生きしそうだと思っていたのに・・・


◆最後までおちゃらけて・・・充らしい

この時またしても、イツ花から氏神の申し出がありました。最近多いんじゃない?
まるで氏神のバーゲンセールだ!と、充の能力値を確認してびっくり。

すごく高い能力値!しかもバランスも良いよ!
性格は難有りだったけど、天才だったのね・・・(ひどい言い様)


◆父系の体の素質が特に素晴らしい値。この奉納点はお得だなぁ

inserted by FC2 system