5話：1019年・冬 | いわしか

・相翼院にて槍の指南書を奪取
・北辰ほくしん、十六夜伏丸と交神

❖北辰：1歳5ヶ月　天進：1歳1ヶ月　地咲：0歳6ヶ月

1018年も終わろうとしていた年末、十六夜伏丸様との交神を終えて北辰様が帰ってきました。
子どもたちは留守番中、屋敷の大掃除やお飾りなんかの正月準備とかしていたかな。

あけましておめでとう！我が家で初めて迎えるお正月ですね。
まだまだ貧しい京の町だからすごいご馳走は無理かもしれないけど、それでもイツ花はちょっとでも良いご飯を作ってくれてそう。

お雑煮を食べながら、先月どっぷりに変えていたモードをしっかりに戻して、と。

お財布の中身は乏しいけど、せっかくだから家族写真も撮りましょうか。

「来月末っ子が来てから撮影した方が良いか？」とも思ったけど、そういう私情を絡めていくとこの先撮影し忘れる悲劇に見舞われそうなので、ここは毎年1月時点で記念撮影することにします。

1月　相翼院

今月の行き先ですが、帝が「お正月なのでお年玉をあげるぞよ」と強化月間を提案してくれたので、素直に喜んで相翼院に行くことにします。わーい、おじちゃんからお年玉だー！

なにしろ来月は末っ子が到着する予定なんだけど、その子に着せる武具を買うための資金が全然ありません。
少しでも家計の助けになるならば！

やあ！あけましておめでとう黄川人くん。なになに、なんの情報？

「耳の穴かっぽじってよく聞きな」と言ってから

急に無言になり

おもむろにカッコいいポーズをとる黄川人くん。
キミはいったい何を伝えたいんだ。（プレイヤーが早送りでボタンポチポチするから…）

黄川人くんの奇行に首をひねりながら迷宮に突入します。
あっ、赤い火灯ってる！少しでも奥に移動して稼ごう！

道中では囚われた神様を解放していきます。解放条件の術もいろいろ習得してるからね。

まずは「速瀬」習得で開放できる速瀬ノ流々様。美しい！

続いて「白浪」習得のご加護で白浪河太郎様！好き～っ！！（プレイヤーイチオシ男神）
朱ノ首輪の2個ゲットも金策の意味でとても嬉しい！

そのまま走り抜けて奥の院で赤い火点灯を迎えます。
とっても高く売れる岩清水ノ槌をお土産に仕入れて、帰還しま…

あっ……うん、そうか。そうだね。

うん…帰還しましょう。

帝からお年玉ももらいました！これで少しは良い防具の新調ができるね。

*******

金策に走り回った1月が終わり、2月になりました。お待ちかねの末っ子ちゃんが到着です。

やってきたのは女の子！しかもイツ花さんコメント、地咲が生まれた時のものと同じ「母君似の美しい方」。

へぇ～、イツ花ちゃんは母君＝北辰様のこと、ほんとに『美しい人』だって思っているようだな。
北辰「よしよしイツ花、お小遣いをやろう」

ホクホクしてるイツ花ちゃんの後ろからひょこっと顔を出したのは…
あら、ほんとに綺麗な女の子ですね！耳のホワホワは十六夜伏丸様由来の子犬の毛かな？

名前はちょっとだけ悩みました。
兄姉と同じようにしっかり考えるべきかと思ったんだけど、この子は生まれながらに『次期当主』、つまり『二代目・鰯外北辰』になることが既に決まってるんですよね。

なので、当主家系の子だけは親神様に名付けてもらうということ（妄想）で、委任命名にすることにしました。二代目になるまでの今の名前は、幼名ってことです。
十六夜伏丸様がこの子につけてくれた幼名は奈義子（なぎこ）。ちょっと固そうな、でもいい名前。

職業はもちろん、縛りルールに従い後衛職である弓使いに。
もし「当主家系は後衛職」の縛りがなかったら、名前（なぎこ）にちなんで薙刀士にしていたなぁ笑

ここで奈義子ちゃんのステータスをチェック。よしいいぞ、伏丸様の強い技土をちゃんともらってきてる！
当家にある木霊の弓と、相性がとっても良さそう。

趣味：はた織りかぁ。はた織りなんて誰に習ったんだろう。天界の天女様？
それとも十六夜伏丸様って意外と手芸が好きなんだろうか？

素質点はお兄様、お姉様をポンと飛び越えて390点。

将来は強くなるかもしれないけど、なにしろこの子だけは「どっぷり」モードで生まれた子だから今はとってもか弱いはず。兄さん姉さんがしっかり守ってあげるんだぞ。

家系図にするとこんな感じ。
三人兄妹みんな共通点が少なくて一見似てないんだけど、よく見るとみんな北辰様から少しずつ要素を貰ってるようにも見えるかな。
天進はキリッとした目つきと肌の色、地咲は真っ直ぐツヤツヤの髪質と目の色、奈義子は髪の色と肌の色がお母さんと同じね。

そんなお母さん…北辰様の健康度です。88に下がっていました。
うん、わかってます。もう2月になるんだもんね。そりゃそうなりますよ。

奈義子ちゃんも来たばかりだし、北辰様が訓練をしてあげるのが良いでしょうね…。

2月　鳥居千万宮

…と、一度は末っ子に訓練をしてあげるつもりでいた当主様だったんですけど。

出発の朝になって、やっぱり一緒に出撃することに決めました！

いやなんか、漢方を飲んで健康度がそこそこ回復した瞬間、突然「出撃したいぞ」って北辰様に強く言われた気がしたんですよね。

プレイヤーは北辰様の人物像を「すごく現実派でドライな当主様」って捉えているんですけどその一方で、朱点に挑むどころか大江山に登るたった一度のチャンスすらも「無理だ」と悟って回避したこと、悔しくないわけがないよなあと思っちゃって。

健康度は漢方のお陰でまだ迷惑がかからない程度に回復してる。
それなのに討伐を諦めて、「行ってらっしゃい」って見送る人じゃないのでは？…と思ったらもう、編成を組み直していたんですよね。

そういうわけです。今月は、北辰・天進・地咲の三人討伐で！

奈義子、ゴメン！来月は必ず、必ず訓練しながらお母さんと一緒に過ごせるから！

向かった先は鳥居千万宮。入場したら、赤火が7番目の位置で燃えてます！
うぅん、これは使い道を考えちゃうね。

そいっ！絶好調時に比べて北辰様の攻撃力が少し弱化してるね…。

そして初めて見る、少し弱った様子の北辰様に次々と鏡を向けたがる天地兄妹。

これはプレイヤーの妄想話なんですけど、「有寿ノ宝鏡は一度誰かを写すとガラス乾板写真みたいにその姿が鏡に焼き付いて、効果が切れた後もずっとその姿が残る」ってイメージなんです（だから一度使うとその鏡はもう使えない）。
なのでこの鏡進言、ふたりの「母の姿を残しておきたい」って気持ちが溢れてるように見えるんですよね…。

などとしんみりしているプレイヤーと子どもたちですけど、当の北辰様はズンズン奥に進んで行きそう。
北辰「二人とも、なにを考え込んでる？赤い火が灯るのに間に合わなくなるぞ」

向かった場所は無限鳥居・万。狙うはもちろん槌の指南書！