趣味:毛抜き

「髪」に快勝した喜びが冷めないうちに、剣士の吉平の交神の番がきました。
お相手には先日氏神に祀られたばかりの「聖女鰯田」様(生前は双子の妹の愛ちゃん)に来てもらうことに。

生前の愛と吉平の間には、たぶん特別な感情なんて無かったはず。まさか自分たちが夫婦になるなんて思わなかっただろうなぁ。
初めて会う女神様より気心は知れてるけど、逆にそのせいでコッパズカシイ気もする(笑)


◆生前はとっても家族思いだった愛。イイ子を授けてね


◆技の素質がバランスよく爆発!すごく優秀な子が誕生

昭久誕生の前には、「大江ノ捨丸」さんちに遊びに行きました。
白骨城訪問は鰯田家の夏の風物詩ですもんね。しかしこの恒例行事も、とうとう今年で終わってしまいそう。


◆「大江ノ捨丸」様を撃破。今までお世話様です!


◆とうとう「朱ノ首輪」を取り上げて、解放



◆「捨丸」が語る「あの女神」。目的達成のためならえげつない方法でもゴリ押しする人らしい

だんだんと話の核心が見えてきています。
悪い鬼がいて、鬼退治をしたら呪いが解けてみーんなハッピーエンド♪っていう単純な話じゃないんだってのが、そろそろ家族内でも分かり始めてるだろう。

このまま進んでいいのだろうか?最初から嵌められてるんじゃないだろうか?
でも、じゃあ止めるってわけにもいかないし、立ち止まったら死ぬしかない。
この後どうなるか分からなくても、世代を越えて鬼を斬り続けるしか道が無い!

・・・凄惨な運命だよなぁ。何も知らずに、とにかくヤッツケロー!と鬼を斬っていた世代が羨ましいだろうね。

こんな風に葛藤してても結局は、一丸になって最後に行きつく場所まで突っ走るしかありません。
どこに行き着くのかは、誰にもわからないんだけど。

そして、順番が来た人は次の世代を信じて去っていきます。



迎えが来たのは、はやり病で倒れていた檜。でも享年1歳10ヶ月の大往生。


◆努力家だった檜らしい、最後の教訓

檜が亡くなった同月、夏の選考会で稼いだ奉納点を元手に向日葵が交神。
相手は一族初の「髪」討伐を達成した英雄の氏神様。ここのところの鰯田家、氏神様との交神がブームなんだろうか?



◆一族初の「髪」斬りに成功した英霊、生前の名は昌繁。お久しぶり!


◆この後生まれることになるのは「日向ぼっこが趣味」という呑気な子(笑)

さて白骨城訪問や選考会、交神などを繰り返してる間、13代当主の雫さんはプニプニとした笑顔を浮かべる裏で、抜け目なくタイミングを見計らっておりました。


なんのタイミングかってそりゃ・・・


また「髪」に突っ込んじゃえーってさ!


きゃー!!きゃーっ!


当主様の・・・っ!!!


人でなし―っ!!!


『人でなしはお前らじゃ!』「七ツ髪」さん最期のお言葉でした

「だってねぇ。もうみんな充分に強いんだから、さっさと「髪」なんか毟って地獄の蓋を開いちゃいましょ~」ってのが雫様のお考えだそうで。
確かにちょっと「髪」退治まで時間をかけちゃたからね。
当主の雫さんとしては少しでも早くこの呪いを解いて、家族を解放したい!って言う深遠なお考えがあってのことなのかもしれません。(いや、ただ単に思いつきなのかも知れません)

しかしですね!家族を騙して「髪」の前に引っ張りだすのはダメです!死んじゃったら取り返し付かないでしょうが!!

家族皆に囲まれて説教され、とうとう「はぁい」と良いお返事をした当主様。
・・・やれやれ、これで暫くは無茶な突撃も控えてくれるでしょう。さて、では今月はどこに行きましょうか?

「じゃあ、ゴロゴロ兄弟さん達の所にしようね~」と、向かったのは久しぶりの九重楼。
そうそう。ここの「太刀風五郎・雷電五郎」様は、まだ朱の首輪を取り上げていませんでしたもんね。早く解放して、「歯ぁ磨けよ!」って言って欲しい!(笑)

『速鳥』を使って九重楼の天辺まで大急ぎで駆け上がった当主様、これまた大急ぎで「太刀風五郎・雷電五郎」を撃破。
ありゃ、今回も首輪は取れませんでしたね。残念でしたね、当主様・・・ん?
・・・当主様?・・・

・・・えーと、当主様?なんでそんな、奥の方へ・・・

あっ、これっ!!まち、待ちなさい!  待ちなさーーーーい!!



ゴボゴボゴボ・・・ビシャーン!!


だから、騙すのはダメって言ってるやん!(泣)

最後に対峙したのは『萌子』が得意技の「六ツ髪」。

重ね掛けされた『萌子』で強化した痛恨の一撃をくらえば、一発昇天もあり得る笑えない敵です。
『萌子』を打ち消すために『清水』の術を掛ければ、同時にこちらの『陽炎』『石猿』も打ち消されます。やっかいだな。


すごく雷の術が得意そうに見えるけどそんなこともない(笑)


試しに掛けてみた『くらら』が効いた!ビックリ!


あれ、実は弱いんじゃ?と調子に乗って奥義でガリガリ体力削ってたら


ガバッと起きて向日葵に痛恨の一撃!500近く削られる。危なっ!!

しかし、寝てる間に奥義で体力を削っておいたのが幸いし、とうとう

最後の「髪」の、断末魔が


◆ついに・・・やっちゃった・・・!

この瞬間、雫様は『7本の「髪」の内の3本を倒した最強の女傑』として鰯田家に語り継がれることが決定しました。
将来鰯田家で伝説となる第13代目当主様ですが、京に帰った直後は家族全員に囲まれて正座で説教を受けてたとかなんとか。

・・・まぁ、本人は「あ~、これで毛を抜くのはおしまい?良かったよね~」とプニプニ笑いそうですけど。

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