1018年 秋~冬

さて、一ヶ月間は討伐を取りやめて家族全員で訓練に明け暮れたけど、さすがに2ヶ月連続お休みって訳にはいかないですね。


双子達が就いた職業は「弓使い」。だけど当家にはいい属性弓があるわけでもなく、それならせめて良い防具を買って…やろうにも資金不足で買えない状態。

となれば、大人たちが頑張ってくるしかないわけだ。

・1018年11月 初代当主 錦の手記



来月初陣の双子たちのために少しでもいい防具を設えたくて、九重楼に資金源の朱ノ首輪を取りに行った

何に使うんだか知らないけど、朱ノ首輪は高く売れるからね
お金が足りない時は特に首輪持ちを狙うのがいいよ



ここはモノになる弓は出ないけど、首輪の他にお金やくららの術が取れたのはよし
拳の指南も欲しかったけど取れなかったなあ



首輪を売ったお金で装備も揃えたし訓練もおしまい!

来月は双子の初陣だ!

みんなのヒーロー黒蝿さんにご協力いただき、無事に資金源…コホン、朱ノ首輪を奪取することに成功しました。
ありがとう黒蝿さん。解放されたし良かったね、黒蝿さん。

鳥居千万宮で木霊の弓を探すっていう手もあったけど、秋陽と由梨の初陣先を考えるとやっぱり何より防具が重要かなー。
現時点の防具屋では最高ランクの頭防具・真名井ノ兜が販売中でよかったよ。

さ!これをかぶってあの地へ向かいます。頑張ろうな、新人さくらんぼ達!


・1018年12月 初代当主 錦の手記



初めて登った大江山!

雪のせいで私とういっちゃんの火術の併せがうまく効かなくて困ったけど、双子がちゃんと訓練で風車を習得してた


四人の併せで紅こべにも全然歯がたたないほどじゃなかった!双子偉い!


太刀風やお雫を貰えたから討伐が少しは楽になるかな、どうかな

でも、高い山だったな

物凄く寒くて、物凄くでかい山だったな

周回していても初代当主の性格によって、この「初年度の大江山に登るか登らないか、誰を連れていき誰を連れて行かないか」は都度都度考え込んでしまいます。

実桜家の錦は戦闘に酔うと周りが見えなくなるため、敢えて宇一が「双子も連れていきます。あの子達もあの山を見ておくべきです」と進言して全員で登山することになったと思ってます。
錦もさすがに小さい初陣の子供が二人もいるんじゃ、無茶苦茶な行動できないしね。


時間と技力が許す限り大江山を縦横無尽に駆け回り、双子たちの成長(特に由梨の成長が凄まじい!)を見た錦は「今年はこれでおしまい!」と宣言し、踵を返して山を降りたのでした。

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