1019年 秋 三代目


宇一の跡を継ぎ、双子の兄・秋陽が三代目当主となりました。
父から渡された当主の指輪をはめて父が座っていた場所に座る秋陽…

やあ、居心地悪そうにしてる姿が目に浮かぶな~!

・1019年9月 三代目当主 秋陽の手記


親父が亡くなり次の当主に任命されたのは俺だった

てっきり次の当主は由梨だとばかり思っていたので、最初に指輪を受け取れって言われた時は「はぁ?」ってデカイ声あげちまった

「由梨は気が優しすぎて、何か困るとお前に頼りがちだ。お前が家ごと背負ってやれ」と親父に言われたら…まぁ反論できねえな
面倒そうだが、引き受けた以上やるしかないか



今月やってきた由梨の子供はキャーキャーうるっさいけどまあ姪っ子甥っ子だと思えば可愛いし、今月はパーッと遊んでやろう

あ、もちろん訓練も忘れずにさせねぇとだけど!


宇一のお見送りが済んだある日、天から由梨の子供たちがやってきました。

生まれたのはまた男女の双子。
でも今度は女の子のほうがお姉さんです。


姉の八恵(やえ)
特徴「前世は:巫女」ってのは…自称か?そんな感じっぽい 笑

もしや「不思議な力を持つ巫女の生まれ変わりなんです!(自称)」系の子?

誰にでも優しく言葉使いも丁寧な娘だけど、残念なことに「わたくし強大な力を持った巫女の生まれ変わりなので強くて当然なのです」なんて言っちゃう中二病を患ってる感じ。
多分大人になってから当時のことを言われると悲鳴あげて足バタバタしちゃうアレw


弟の龍月(たつき)

双子の姉にとても可愛がられているけど、八恵の変な中二病妄想に「そ、それ言わないほうが…」って突っ込むとすごい勢いで叱られるので何も言えない弟くん。
お姉ちゃんに頭が上がらない(口げんか弱い)。

二人はしきたりに従いサイコロコロンで拳法家に決まりました。
うっ、先月の白骨城で無理してでも胡蝶の手袋入手しておけばよかった…!


素質はお姉ちゃんのほうが少し高い感じですが、これからどう育っていくかな

・1019年10月 三代目当主 秋陽の手記


来月はチビ達の初陣だが、装備も物資もいろいろ足りない
拳法家の装備はうちに殆ど無いからなあ


貯金だって投資で使っちまってスッカラカンだ

家族には「暫くおかずは沢庵だぞ!」って笑ってやったけど、正直言うと結構やばいと思ってる

なにか案はないかと代々の書付をバラバラ眺めてたら、初代が「金に困ったら首輪持ちを狙え」って書き残していた
4444両で売れるならずいぶん楽になるな!助かった!



今月は由梨と二人で、朱ノ首輪持ちの鬼を探してくるとしよう

チビ達は自習してるんだぞ。変な祭りが復活するからって訓練はサボるなよ

そんなこと言われたってまぁサボるよね(あんな変な山車、気にせず勉強しろって方が無理だ)
当然、双子の自習結果は惨憺たるモノでした 笑



特に八恵の結果が悲惨すぎる

「わたくしのやり方をよく見て、龍月も訓練がんばるのよ!」と自信満々に言う八恵に「はい、姉さん!」って素直にわからないところを聞く龍月…という大変微笑ましい雰囲気からのこの結果。

中二病で自信家で勉強スットコドッコイって。
八恵姉さん、おもしろ過ぎます 笑

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