初代の子・宇一の健康度が下がりはじめました。
あー…
春を過ぎた頃からもう覚悟はしてたけど、実際に見ると「あー…」って声出ちゃうね。
実は今月は秋陽と由梨の元服月。つまり双子のどちらかが交神をする予定。
でも宇一の寿命は孫の来訪に間に合わないんだな…。悲しいなぁ。
宇一は初代錦の書付にも目を通していたから自分の体の不調にはすぐ気づくし、残された時間もだいたい目処が立っちゃうんだろうな。
家族には速やかに、淡々と伝えそう。
双子が元服を迎え成人となった。
二人には自分の寿命が尽きる日が近いことを伝え、その上で以前から初代とも相談していた通り由梨に交神を勧める。
予想通り急な話に由梨は尻込みしていたが、それ宥めたのは秋陽だった。
朱ノ首輪を自ら嵌めて見せ、「自分はこれで由梨と生まれてくる子を守る力を得るのが務めだと思ってる。由梨は、由梨の役目を立派に努めろ」と言う。
秋陽、本当に頼もしくなったな。
再来月には、俺の孫が到着するだろう。
甘えん坊の由梨は「一人で交神に挑め」という父からの話には最初心細くて嫌がりますが、秋陽が「それぞれの役目をそれぞれが立派にこなさなきゃダメだ」と自ら首にかけた朱ノ首輪を妹に見せ、兄の覚悟を見た由梨もちゃんと自分の努めを果たそう、と交神に挑みます。
次期当主は秋陽に、交神役は由梨に頼むことは二人の様子を見て決めていました。
由梨は奥義も撃てるし攻撃力だって高いんだけど、進言の出し方がどう見ても「お兄ちゃんをチラチラ見て参考にしてるな」って思うシーンが多々あって
例えばこういう場面でも、由梨って絶対秋陽が進言を出すまで自分は行動しないんです。
それで秋陽の行動直後に「お兄ちゃんの進言を参考にしました」って感じの似たような作戦を考える。
メタなこと言うと敏捷度の差やその他諸々の条件のせいなんでしょうけど、こういう性格なんだって妄想するのが楽しいよね。
こんな二人だと、秋陽の方がリーダーシップとってくれる方が由梨が安定して戦えるだろうって思ったんです。
さて、由梨と交神相手の幻八様ですが、お互いの双子の兄姉の話題で盛り上がったらしく意外と馬が合ったようで、
自分も皆のため役に立たないと!と気負う由梨にちょっと優しい言葉をくださる幻八様でした。
交神を終えた由梨、そして朱ノ首輪で多くの術を習得した秋陽、どちらもよくやったと褒美をやって労う。
自分では気が付かなかったが二人を褒めるのは滅多になかったことだったようで、兄妹とも目を白黒させていた。
今月は兄妹だけで白骨城へ出立していった。
体調は思わしくないが、二人が逞しくなって戻る姿くらいはこの目で見られるだろう。
帰ってきたら、二人のことをもう一度しっかりと褒めてやりたいと思う。
初めて隊長になって、お兄ちゃんと白骨城に行きました
狙っていた黒鏡の術はちゃんと手に入れたよ すごく重要な術なんだって!
その後お兄ちゃんと話し合って、太鼓持ちが出る場所でもう少し頑張ってから帰ろうと少し討伐を延長しました
お父さんが心配だから早く帰りたいけど、お兄ちゃんは私の子供のためにもう少し強くなっておきたいって
家で待ってるお父さん、大丈夫かな
もうすぐ帰るからね
白骨城討伐の隊長は由梨。
先月下がった秋陽の忠心ケアもありますが、由梨がお兄ちゃんから進言を受けられる最初で最後のチャンスになるとも思いまして。
余談だけど恨み足戦の初手で真っ先に由梨の交神相手の幻八の術を進言してきたの、なんか妹を冷やかしてるみたいで面白かったw
双子の帰還と同時に宇一とお別れです。
宇一にとって白骨城は一年前に挑み、あやうく母親の錦が命を落としかけた因縁の場所。
そこから危なげなく戻った我が子達を見て、安心してくれたかな。
宇一は白骨城から急いで帰った二人の逞しくなった姿を見ることも叶い、「よくやった」と褒めてやることもできたようです。
それと同時にそれでもきちんと訓示していくところはういっちゃんらしい。
白骨城の報告を受けてるうち、戦闘で前のめりになって危なっかしいけど、例え死にかけても撤退の二文字は頭に浮かばなかった初代のことを思い出したんでしょうか。
動じない性格の子だと思ってたんですが、決して後ろに下がらないよう、そして前に立つ人をしっかり支えていられるよう、自らを律していたのかもしれません。
強い子だったね。
由梨の子供と会えなかったことだけは「ちょっと悔しい」とイツ花にこっそり漏らしていたようです。
イツ花さん、宇一とお別れする時にこんなことを言ってくれました。
もしかすると、子供たちも孫のこともすぐ近くで見守ってくれてるかもしれないよね。
新当主には双子の兄、秋陽を指名。
来月には由梨の子供たちがやってきて、新しい世代が始まります。