1021年 冬

・1021年1月 四代目当主 龍月の手記


京の外に新しい迷宮が三箇所も増えたとイツ花が知らせてくれた

鬼の強さまで今までと比べ物にならないほど増したという
天界の神々は賑やかに過ごしているようだが、京の街は恐怖で静まり返っている

なにもかもアイツが解き放たれたせいだ

そして、アイツが解き放たれたのは 自分のせいだ

大江山を越え、年が明けて1021年。実桜家にとっては最悪の年明けです。

ほんとこの大江山越えの時に当主になった子って誰でもメッチャクチャ辛いだろうなぁと思うんですけど、実桜家の場合よりによって龍月だったっていうのがなー。
龍月、心水が700以上もあってすごく心が優しい子なんだよね。

朱点童子に呪われ肉体を奪われて、たった一人で行方不明になった姉の心配をしている存在=黄川人のことをたぶん本気で気にかけていたし、なんならちょっと友情くらい感じていたかもしれない。
鬼朱点が倒れた瞬間、「あぁ、黄川人もこれで助かるんだ!行方不明の姉上を探す時はオレも力になろう!」くらい考えていたと思う。


でもその次の瞬間に来たのが、アレ。



そしてコレ。


さらにこう。…やめて!龍月メンタルの健康度はもうマイナスよ!!
朱点はもちろん天界の仕打ちも地味にキツいよね…(ドンチャンしてる場合か)

だからといって「ショックだ~!」なんて引きこもってるわけにもいかないんです。
なんと言っても実桜家、朱点童子を倒した後の行く末を考えて夏の選考試合で初出場&優勝したばかり。
謎の存在だった一族が突如彗星のように表舞台に現れて、筆頭討伐隊になって大江山に登った途端鬼が超パワーアップしました!じゃ、下手すると家に妙な嫌疑が掛けられかねないですよ!
タイミング最悪すぎ!!


間違っても一族にそんな嫌疑を掛けられないよう、今まで以上に必死で武功をたてなきゃなりません。
龍月はちゃんとわかってます。…本当はショックで寝込みたいだろうけど。

ということで後半戦の本番突入です!後半最初の討伐は赤火が必ず3個灯ります。


この赤火は相翼院で白鏡と清水、魂寄せゲットに使うことに決めました。

特に敵から技力を吸い取る魂寄せは、今後の髪戦や真名姫戦で特に活躍が期待される超重要術。
絶対取ってやるぜ…(狩人の目)



道中で河太郎様を無事に解放して(まだ解放してなかったの!?)癒やしを頂き




後半戦最初の試練、パオーン像は時登り修行のおかげで頼もしくなった梅&梅がバッサリ撃破。

梅&梅強い!!よかった、この様子なら後半戦も十分に戦っていけそうです。
ほら龍月、梅&梅はもう気持ちを切り替えて一生懸命頑張ってるよ。

キミも今は前を向いて…と、心で龍月にエールを送っていたプレイヤーでしたが、


…えっ!?


…えええっ!!!

あの優しい龍月が!拳法家の奥義・龍月飛天脚を創作です!!

いやいや、プレイヤーこれはほんとにビックリしたんですよ!
この奥義創作の条件は「心火311・心風311・技風311・体風398」なんですけど、龍月は心火がすでにジリジリ上がりになっていてあまり伸びなかったので、八恵の方が創作しそうだなーなんて思ってたんです。

で、この戦闘の直前のステータスがコレ。


習得条件に足りてないのは二人とも心火だけで、龍月の心火は305、八恵の方は304。


で、その後に同時にレベルアップした数値がコレ!!

龍月は305+6=311、そして八恵は304+7=311!!

この瞬間、二人とも心火がピッタリ311に成長してるんです!これ、ほんとに凄いよ!
この場合どちらが奥義習得するかって、たぶん並び順だけの問題だと思うんですよね。

もし龍月がこの時当主として先頭に立ってなかったら。そしてもしここで心火が6も上がってなかったら。
飛天脚は八恵のものになっていたはずなんです。

心が優しくて戦いも消極的だったはずの龍月が、大江山での出来事を飲み込んで覚悟を決めたんだろうなあ。
龍月、そうなんだよな…乗り越えようとしてるんだな。


デベソを押して走り去る姿もかっこいいよ、龍月!





大江山越えボーナスでお宝もしっかり手に入れたけど、それ以上に大きな収穫を得られた気がするよ。



この先も戦い続ける覚悟を決めた当主様の姿にイツ花さんも喜んでくれました。

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