1022年 春~夏

5月になりました。今月はオテンバ一卵性双生児のくるみとすももの初陣です。


この二人、そっくりな性格そっくりな顔でニコイチ仲良しだった梅乃&綾梅と真逆で、お互いをライバルとしてめっちゃくちゃ意識して張り合ってそう。


初陣を前に鼻息も荒い 笑


すもも「あれ、くるみ!アンタ陽炎も速鳥も覚えられないまま初陣迎えちゃったのかい?足手まといだからもう一ヶ月勉強してた方がいいんじゃないかね?」
くるみ「うっさいわ!覚えた術が多くても技力不足ですぐバテる誰かさんよりマシさね」
すもも「…あ??」 くるみ「あぁ??」

二人はいつもこんな調子だし拳法家だから手も早い。
で「いい加減にしろ、お前たち!」って諌めるのは夜霧の役目。

父親の聖汰?さっきあっちで出陣前の腹ごしらえだってニコニコおむすび食べてた。

・1022年5月 討伐隊長 夜霧の手記


当主様よりくるみとすももの初陣を任され、紅蓮の祠へ向かった



二人も筋は良いが、お互いを意識しすぎていちいち張り合うので戦闘の効率が悪い

そのうえ危険だから下がれと何度言っても前に出ようとするのをやめようとしない



互いの動きを見てもう少し協調しろとこちらが説教すればするほど二人揃って頬を膨らませそっぽを向く

やりにくい
聖汰、笑ってないでお前もなんとか言ってくれ

こらっ!あの紅こべはさっき仲間を吸収してめっちゃ強くなってるの!前に出たがるのはやめなさーい!とプレイヤーも頭抱えるほどのジャジャ馬、くるみ&すもも!

可愛い可愛いと言ってきたがこの二人、可愛いのは名前だけだ!笑



一方が前に出たがる進言を出すともう一方も飛び出たがり、術を進言したらもう一方もわざわざ微妙に違う術を進言して…

二人の進言グチャグチャぶりがあまりに面白くて、くるみとすももの関係性のイメージがここですっかり確立されました。
いや!いくら二人の張り合いっぷりが面白くても、進言は却下だ却下ー!(忠心下がる)




埒が明かないので夜霧と聖汰が新人の頃、梅&梅から習った修行法に切り替えです。

戦闘開始と同時に新人には速攻離脱してもらい、延々と象花火を狩る必殺の修行!
いいかい?くるみとすももは父さんや隊長の活躍や連携を後ろで見てよーく学ぶんだ…って振り返ったらもうしょーもない事で喧嘩してそう(してそう)


ひと月の修行が明け、ギャーギャー騒ぐ双子の首根っこをつまみながら帰還した夜霧達を「おかえり」と布団の上で出迎えてくれた梅乃です。


下がりきった健康度の数値が辛い…。

自分の半身である綾梅を失って弱った体で、イツ花さんと二人きりの静かな家。寂しいだろうな。
季節はもう初夏だよ。じきにキミが好きな紫陽花の花が咲くからね。

・1022年6月 五代目当主 梅乃の手記


今月も夜霧に皆を任せて、白骨城へ送り出しました

「聖汰の方があの二人と和気あいあいとやっていけます!あとはアイツに任せてください、俺は隊長だと思われてない」なんて、普段あまり弱音を吐いたりしない夜霧がそんな事を訴えたのは初めてだったから驚いたよ

でも夜霧、そんなことないよ
くるみ達の性格なら、信頼できない隊長の後にまず素直について行ってないと思うの



それにね、あの子達みたいに気性の激しい子は夜霧みたいな隊長に厳しく引っ張られる方が、反発精神と一緒に向上心がついてうまく動けるようになるんじゃないかな

多少ギクシャクしても大丈夫、聖汰がいるからね
あの子はいつでも誰に対する時でもあの暢気で陽気な性格で、みんなの架け橋役になってくれたんだもの

だから、これからだってきっと大丈夫


オテンバ娘達も私たちの若い頃みたいに大人をハラハラさせながら、今ごろ凄く強くなって鬼を相手に大暴れしてるかな?
もしかして凄い技を考え出して、とっても強くなって帰ってくるかしら

今ね、皆の顔を想像しながら昔の事を思い出して
自然に笑いがこぼれたり涙が出たりしています

不思議ね

皆が出かけて静か過ぎるこの家を見回しても、もう誰もいない私の隣を見ても
今日はあまり寂しく感じないの


もしかして ずっと私の側にいてくれてたの?

綾梅ちゃん…

綾梅が去って一人残された梅乃は、自分の半身を失ってどんなに寂しかっただろうとずっと心が痛くてたまりませんでした。

梅乃の寿命が尽きて履歴が流れている間も「悲しい遺言だったらどうしよう。綾梅に氏神昇天してもらった方が、天から見守ってもらった方が良かったんじゃ…」などと思ってましたが、この遺言を見て号泣。

綾梅はずっと梅乃の近くにいて、最後は梅乃を迎えに現れてくれたんだ。
ありがとう、ありがとう…

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